調査会社Canalysが2025年第1四半期(1月〜3月)の世界ウェアラブル市場のデータを公開しました。これによると、中国ブランドのXiaomiが2021年第2四半期以来初めて出荷台数で首位に返り咲いたことが明らかになりました。
Appleのシェアは16%
世界ウェアラブル市場全体は好調で、2025年第1四半期の出荷台数は前年同期比13%増の4,660万台を記録しました。
中でも注目すべきは、Xiaomiが数年ぶりにトップベンダーの座に返り咲いた点です。Xiaomiは出荷台数を前年同期比44%増とし、市場シェアは約19%(約5台に1台)に達しました。一方、Appleはこれまで首位を維持してきましたが、シェアは16%に落ち、出荷台数は前年同期比5%増と健闘したものの、2位に転落しました。

Xiaomi、低価格帯で競争力を強化
XiaomiはMi BandやRedmi Watchシリーズを刷新し、低価格帯での競争力を強化しました。特にRedmi Band 5の好調な販売と、自社開発のスマートフォンチップやHyperOSの統合によるエコシステムの強化が、出荷台数の大幅増につながったと考えられます。
Apple Watchの単価の高さを考えれば善戦?
今回のデータは出荷台数ベースのため、平均販売価格(ASP)が高いApple Watchを主力とするAppleが、低価格帯デバイス中心のXiaomiに対してこれだけのシェアを維持しているのは、ある意味驚異的とも言えるでしょう。
また、調査によると、ウェアラブル市場におけるユーザーの重視ポイントは「価格」と「バッテリー持続時間」であることがわかっています。その点で、Xiaomiは顧客の心をしっかりと掴んでいると言えるのではないでしょうか。
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
Apple、ウェアラブル市場でXiaomiに惨敗〜出荷台数世界2位に転落