
2026年のラップトップ市場は、DRAM不足に伴う部材コスト上昇や販売価格の値上げなどを背景に、2025年と比べて出荷台数が減少すると予測されています。
そのような状況下においても、Appleは廉価版MacBookの投入や強固なサプライチェーンを背景に、市場シェアを拡大するとの見方を市場調査会社が示しています。
2026年のラップトップ市場は2025年比で5.4%縮小
市場調査会社TrendForceは、2026年のラップトップ市場について、出荷台数ベースで2025年と比べて5.4%縮小すると予測しています。

この背景として、2025年10月のWindows 10のサポート終了(EOS:End of Support)を見据えたWindows 11搭載ラップトップへの更新需要や、DRAM価格上昇前の駆け込み需要により、2025年の出荷台数が一時的に増加した点が挙げられます。
一方、DRAM価格は2026年も高止まりが続くとみられており、価格上昇による買い控えから更新需要は弱含みになると予想されています。
AppleとLenovoは影響を最小限に抑えられると指摘
こうした市況の中でも、AppleとLenovoは強固なサプライチェーンを背景に、他社と比べて影響を小さく抑えられるとTrendForceは分析しています。
ラップトップではなくiPhoneの事例ではありますが、AppleはiPhone17シリーズおよびiPhone18シリーズ向けのDRAM調達において、Samsungからの調達比率を60〜70%に引き上げることで、価格上昇や供給不足のリスクを回避したとの情報もありました。
同様の調達戦略が、MacBookシリーズにおいてもサプライヤーとの間で講じられている可能性が高いと考えられます。
廉価版MacBookが出荷数増加に貢献か〜仕様と発売時期の噂
既存モデルでの対策に加え、2026年春に発売されると噂されている廉価版MacBookが、MacBookシリーズ全体の出荷台数増加に寄与するとの見方も示されています。
この廉価版MacBookには、A18 ProもしくはA19 Proが搭載され、ディスプレイには12.9インチの液晶パネルが採用されるとの噂があります。
また、現行のMacBookシリーズでは最小メモリ容量が16GBへと移行しつつありますが、廉価版MacBookについては、最小メモリ容量が8GBに設定される可能性が高いと予想されています。
Photo:TrendForce
Source: iPhone Mania
廉価版MacBook発売により、2026年のラップトップ市場でシェア増加と予測