
AppleがSamsung DisplayおよびLG Displayに対し、24インチiMac向けOLEDディスプレイの開発を要請したと、韓国メディアThe Elecが報じました。
Appleは両社に対し、想定仕様に関する情報提供依頼書(RFI:Request For Information)を送付したとみられています。
Appleが検討中のiMac向けOLEDディスプレイ仕様
The Elecによれば、今回送付されたRFIには、量産を前提とした最終仕様を確定する前段階として、技術的な実現性や仕様条件を確認する内容が記載されているとのことです。
報じられている想定仕様は、以下の通りです。
・ディスプレイサイズ:24インチ
・最大輝度:600ニト
・画素密度:218ppi
輝度向上が主な進化点、解像度は現行モデルと同等か
現行の24インチiMacは、最大輝度500ニト、画素密度218ppiの液晶ディスプレイを採用しています。
このため、OLEDディスプレイに切り替わった場合の主な変更点は輝度向上に留まり、画素密度や表示解像度は従来と同等になる可能性が高いと考えられます。
ディスプレイサイズも24インチのまま維持される見通しであることから、解像度は現行モデルと同じ4,480×2,520ピクセルになると予想されます。
SamsungとLGで異なるOLED技術を検討か
The Elecは、Samsung Displayが5層スタック型のQD(Quantum Dot)-OLED、LG Displayが4層スタック型のW(White)-OLEDをベースに開発を検討する可能性が高いと伝えています。
Samsung Displayは現在、第8.6世代OLED製造ラインを用いて、M6 Pro/M6 Max搭載MacBook Pro向けOLEDディスプレイの量産準備を進めているとみられています。
ただし、24インチiMac向けOLEDディスプレイについては、サイズや用途の違いから新たな技術開発が必要となり、即座に対応できる状況ではないようです。
OLED搭載iMacの発売時期は2027年以降か
The Elecは、OLEDディスプレイ搭載iMacの開発はまだ初期段階にあり、実際の製品として市場に投入されるのは2027年から2028年頃になるとの見方を示しています。
Source:The Elec
Photo:Tech God(@tgod34748)/X
Source: iPhone Mania
OLEDディスプレイ搭載iMacの開発が始動?ディスプレイサイズと仕様も報道