
Appleが2027年に発売すると噂されているiPhone発売20周年モデルついて、次世代メモリとしてモバイルHBM(High Bandwidth Memory)またはLPDDR6(Low-Power Double Data Rate 6)が搭載される可能性が指摘されています。
このうちLPDDR6の卸価格について、依然として高値が続いており、本格的な価格下落は2027年まで期待できないとの見通しが伝えられました。
iPhoneのメモリ仕様は、Androidより世代移行が遅め
現在のiPhone17シリーズおよびiPhone Airには、LPDDR5X(低消費電力DRAM)が搭載されています。
iPhoneでは、Android端末よりメモリ規格の移行が遅れる傾向があり、LPDDR5XについてもSamsungが2021年に発表しましたが、iPhoneでの採用は3年遅れのiPhone16シリーズでした。

LPDDR6は2026年も高価格続く? ハイエンドAndroid限定採用か
今回の見通しを投稿したのは、中国SNS「Weibo」で活動するリーカーのDigital Chat Station(数码闲聊站氏)です。
同氏によれば、LPDDR6の卸価格が高止まりする状況は2026年まで続くとみられ、同年にLPDDR6を採用するのは、次のようなハイエンドAndroidスマートフォンに限られる可能性があります。
- Snapdragon 8 Elite Gen 6 搭載モデル
- Dimensity 9600 搭載モデル
この予想が正しければ、2026年に発売されるiPhone18シリーズにLPDDR6が採用される可能性は低く、iPhoneでの採用は2027年以降と考えられます。

LPDDR6かモバイルHBM、卸価格と供給体制で決定か
2027年は初代iPhone発売から20周年にあたる年で、Appleはベゼルが完全に見えないフルスクリーンディスプレイ採用モデルを準備しているとの噂があります。
このモデルは「iPhone19」ではなく、iPhone XX(iPhone20) として特別な位置付けになる可能性があると言われています。
次世代メモリとしてLPDDR6が採用されるか、より高性能なモバイルHBMが採用されるかは、次の条件が揃った時点で決定されると考えられます。
- iPhone向けの大量供給が可能であること
- 目標となる卸価格が実現できること
iPhoneのメモリ進化・年表(速度規格の採用時期)
| 年 | モデル | メモリ規格 | 容量 (代表値) |
|---|---|---|---|
| 2017 | iPhone X / 8 | LPDDR4X | 3GB |
| 2018 | XS / XR | LPDDR4X | 3GB〜4GB |
| 2019 | 11シリーズ | LPDDR4X | 4GB |
| 2020 | 12シリーズ | LPDDR4X | 4〜6GB |
| 2021 | 13シリーズ | LPDDR4X | 4〜6GB |
| 2022 | 14 & 14 Pro | LPDDR4X と LPDDR5(Pro) | 6GB |
| 2023 | 15シリーズ | LPDDR5 (全モデル) | 6GB |
| 2024 | 16シリーズ | LPDDR5X | 8GB |
| 2025 | 17シリーズ / Air | LPDDR5X | 8GB |
| 2026(予想) | 18シリーズ | LPDDR5X継続? | 8〜12GB |
| 2027(予想) | 20周年モデル(iPhone XX) | LPDDR6 か モバイルHBM | 12GB〜? |
Photo:Digital Chat Station(数码闲聊站)/Weibo, Apple Hub/Facebook, applesclub/Threds
Source: iPhone Mania
フルスクリーンiPhoneに搭載と噂も〜LPDDR6の卸価格値下げは2027年?