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使用頻度が低くても危険!「買い換えの説得」のためにも知りたいサポート終了のリスク【Windows 10サポート終了に備え帰省時にやっておきたいこと】

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【Windows 10サポート終了に備え帰省時にやっておきたいこと】実家のPCをWindows 11へアップグレードするなら、Windows 10のサポートが終了する2025年10月より前、夏休み中に済ませておくのがおすすめです。本連載では、『できるWindows 10 → 11 かんたん移行ガイド』(2025年8月発売予定)の著者・清水理史さんが、Windows 10から11への移行時に知っておくとよい情報を解説します。(全3回)

「まだ使えるのに......」という家族の説得のためにも知っておこう

「サポートが終了してもWindows 10が使えなくなるわけじゃないでしょ?」。実家の家族や友人から、そう言われて、「まあ、そうだけど......」と答えに困った経験はありませんか? 確かにWindows 10が使えなくなるわけではありませんが、サポート終了を軽く考えていると、マルウェアの被害など、いつか大きなトラブルに見舞われる危険があります。夏休みなどに帰省した際に、サポートが終了することのリスクについて、家族や友人にどう説明すればいいのかを見てみましょう。

Windows 10のサポート期限

マイクロソフトは、自社で開発した製品に対して、ライフサイクルポリシーを定めています。簡単に言えば、いつまで、どの程度、製品をサポートするかという目安を定めたものです。

家庭向けのWindows 10 Home、Proに関しては、バージョンごとにサポート終了日が定められていて、2022年10月に実施された大規模アップデートで最後のバージョンとなった22H2のサポート終了日が2025年10月14日と定められています。

使用頻度が低くても危険!「買い換えの説得」のためにも知りたいサポート終了のリスク【Windows 10サポート終了に備え帰省時にやっておきたいこと】

マイクロソフト製品にはライフサイクルポリシーが定められています。

Windows Updateによって定期的に更新している場合は、現在のWindows 10パソコンのバージョンは22H2になっているはずです。手元に実機がある場合は、[設定]の[システム]にある[詳細情報]の画面で確認してみましょう。

もしも、21H2や21H1だとしたら、すでにサポートが終了しています。まずは22H2にアップデートしておきましょう。

使用頻度が低くても危険!「買い換えの説得」のためにも知りたいサポート終了のリスク【Windows 10サポート終了に備え帰省時にやっておきたいこと】

Windows 10の最終バージョンは22H2です。それ以前はすでにサポートが終了しています。

サポート終了で何ができなくなる?

では、サポートが終了するというのは、どういうことなのでしょうか?

サポートというと、電話で使い方を相談したり、故障したりしときに対応してもらうことを想像するかもしれません。もちろん、Windowsもサポートが終了すれば、こうした問い合わせや対応を受けられなくなります。

しかし、それはあまり重要ではありません。重要なのは、「更新プログラム」が提供されなくなることです。

Windowsは、オンラインのアップデートシステムWindows Updateによって、定期的に更新プログラムが提供されています。

使用頻度が低くても危険!「買い換えの説得」のためにも知りたいサポート終了のリスク【Windows 10サポート終了に備え帰省時にやっておきたいこと】

Windows Updateによって、不具合や脆弱性が修正されています。

更新プログラムには、年1回提供される機能更新プログラムと毎月提供されるセキュリティ更新プログラムの2種類があります。前者が22H2や24H2などのWindowsのバージョンが上がる大規模な更新で、主に新機能が追加されます。そして後者はWindowsの不具合を修正したり、発見されたセキュリティ上の問題点(脆弱性)を修正したりするための更新です。

Windows 10は、2022年10月に実施された22H2の更新が、機能更新としては最後になることがすでに発表されています。それ以降、毎月、セキュリティ更新プログラムが提供されてきましたが、サポートが終了すると、このセキュリティ更新プログラムの提供も停止します。

このため、Windowsに不具合や脆弱性が発見されたとしても、それが修正されないまま放置されることになります。コンピューターに感染するマルウェアの多くは、脆弱性を悪用してシステムに入り込んだり、重要な情報を盗み出したりしますが、こうした悪意のある活動に対して、パソコンが完全に無防備になるということになります。

もしも、「まだ使えるんでしょ?」と言われたら、こう答えてください。

「使えるけど、鍵が壊れたまま直さずに家に住むのと同じだよ。パソコンがウイルスに感染して、壊れたり、情報を盗まれたりしても、サポート終了してるWindows 10のままじゃ仕方ないって、誰も助けてくれないよ」と。

プリンターや会計ソフトも対象外に

サポートが終了する、もうひとつの重要なデメリットは、パソコンと一緒に使っているハードウェアやソフトウェアが動作保証の対象外になってしまうことです。

パソコンに接続しているプリンターやUSBハードディスクなどの機器、普段使っているOfficeソフトや仕事に使っている会計ソフトなど、さまざまな製品がWindows 10での動作を保証外として扱うようになります。

もちろん、ハードやソフトもいきなり使えなくなるわけではありません。しかし、サポートが切れたWindows 10の環境で使う限り、プリンターでうまく印刷できない、会計ソフトの動作がおかしい、といったトラブルが発生しても、メーカーや開発元は対応してくれなくなる可能性があるうえ、ドライバーやソフトに脆弱性が発見されても、Windows 10用に関してはアップデート対象外という扱いになる可能性があります。

使用頻度が低くても危険!「買い換えの説得」のためにも知りたいサポート終了のリスク【Windows 10サポート終了に備え帰省時にやっておきたいこと】

ハードウェアもソフトウェアも、Windows 10での利用は対象外として扱われます。

ついでに、帰省時に家族や友人にこう伝えておくといいでしょう。「さすがに、私としても、Windows 10の環境の面倒を見るのは難しくなるよ」と。そうすれば、Windows 10を使い続けることのリスクを、より身近に感じることができるはずです。

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Source: できるネット
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