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【エクセル時短】2023年のカレンダーを作る3つの方法。テンプレート2種と数式での自作を使い分ける!

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【エクセル時短】は「少しでも早く仕事を終わらせたい!」というビジネスパーソンのみなさんに、Excelの作業効率をアップするワザをお届けする連載です。

自由にメモ書きできるカレンダーとして最適

2023年のカレンダーの準備はできましたか?

普段は「Googleカレンダー」や「Outlook」、スマートフォンのカレンダーアプリを利用し、スケジュールを管理している人が多いと思います。しかし、以下のような用途では、手書きでメモできる紙のカレンダーが欠かせません。

  • 対面での会議中に、その場でカレンダーに書き込んでスケジュールを決める
  • 締め切りを忘れないように、自宅やオフィスの壁にカレンダーを貼っておく
  • シフト表を店舗の見やすい場所に貼り、変更があれば書き込めるようにしておく

しかし、わざわざ購入した市販のカレンダーで、スケジュールを書いては消し......を繰り返すのは気が引けます。Excelでカレンダーを作成し、何枚でも印刷できるようにしておいてはいかがでしょうか? 失敗を気にせずに何度でも書き込めて、もう書けなくなったら印刷し直せばOKです。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

Excelで作成した2023年1月のカレンダー。何枚でも印刷できるのでメモ書きに最適なうえ、決まっている予定はExcelで入力してから印刷することもできます。

Excelでカレンダーを作成する方法としては、テンプレートを利用するのがもっとも簡単です。Excelの画面からテンプレートを読み込めるほか、マイクロソフトの公式サイトでも、さまざまなカレンダーが公開されています。もしテンプレートで物足りなければ、簡単な数式を組み合わせて、白紙の状態から自作する方法もあります。

本記事では以下の3つの方法に分けて、Excelで2023年のカレンダーを作る方法を紹介します。

Excelのテンプレートからカレンダーを作成する

1つ目は、Excelのテンプレートからカレンダーを作る方法です。Excelのテンプレートは[ファイル]-[新規]の画面から検索できます。

ここでは例として、「万年 1か月カレンダー(メモ欄付き)」というテンプレートをダウンロードし、2023年1月のカレンダーを作成します。

なお、Excelのテンプレートはカレンダー以外にも、予算表やToDoリストなども用意されています。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

[ファイル]-[新規]の画面です。検索候補として「カレンダー」が表示されています。「万年 1か月カレンダー(メモ欄付き)」のテンプレートが見つからない場合は、検索ボックスに「万年カレンダー」と入力して検索してください。

1テンプレートを選択する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

[ファイル]-[新規]の画面から[カレンダー]をクリックすると、カレンダーのテンプレートが表示されます。ここで「万年 1か月カレンダー(メモ欄付き)」を選択します。

2テンプレートからファイルを作成する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

選択したテンプレートが表示されました。[作成]をクリックします。

3「年」を変更する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

テンプレートからカレンダーのファイルが作成されました。初期状態では現在の「年」のカレンダー(上の画面では2022年)が表示されますが、これは「カレンダーの年」を表示するセルH3に「=YEAR(TODAY())」と入力されているためです。TODAY関数で取得した現在の日付から、YEAR関数で「年」が取り出されているわけです。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

ここでは2023年1月のカレンダーを作りたいので、セルH3に「2023」と直接入力します。入力後に「2023年1月」のカレンダーに切り替わります。

4印刷に不要な部分を非表示にする

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

2023年1月のカレンダーが完成しました。印刷時にはセルG2~H4が不要になるので、非表示にしておきましょう。ただし、カレンダーが壊れてしまうので、セルG2~H4を削除してはいけません。まずは罫線を消すために、セルG2~H4を選択して罫線を[罫なし]に設定します。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

罫線を消去できました。さらに文字色を「白」に設定します。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

セルG2~H4の文字色が「白」に設定され、見えなくなりました。

5土日に背景色を設定する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

お好みで、土曜日・日曜日のセルに背景色を設定すれば完成です。文字色を変更してもいいでしょう。この状態のカレンダーを印刷して活用してください。

マイクロソフトの公式サイトからカレンダーのテンプレートを探す

2つ目は、マイクロソフトの公式サイトからカレンダーのテンプレートを探す方法です。写真入りのカレンダーなど、華やかなテンプレートを利用したい場合は、以下のリンクからアクセスできるマイクロソフトの公式サイトでテンプレートを探しましょう。

ここではExcel向けのファイルをダウンロードしますが、PowerPointやWord向けのファイルも提供されており、同じくカレンダーを作成できます。

カレンダー特集 - 楽しもう Office

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

マイクロソフトの「カレンダー特集」のWebサイト。Excelのほか、PowerPointやWordで利用できるカレンダーのテンプレートをダウンロードできます。

1テンプレートをダウンロードする

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

カレンダー特集のWebページを表示しておきます。ここでは「月間カレンダー」を選択しました。月間カレンダーの[このテンプレートはこちら]をクリックします。

2テンプレートを表示する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

カレンダーの詳細が表示されました。[Excelテンプレートのダウンロード]をクリックします。ダウンロードが開始されないときは、[Excelテンプレートのダウンロード]のリンクを右クリックして[名前を付けてリンクを保存]を選択してください

3テンプレートの内容を確認する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

ダウンロードしたファイルを開いた状態です。このテンプレートは各月でワークシートが分かれてるので、必要な月を表示して印刷します。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

カレンダーの設定]シートに切り替えました。セルC2では年を、セルC3では週の始まりの曜日を指定できます。

白紙の状態からカレンダーを自作する

3つ目は、白紙の状態からカレンダーを自作する方法です。テンプレートでは物足りない場合は、オリジナルのカレンダーにチャレンジしてみましょう。

以下の画面は、完成したオリジナルカレンダーのイメージです。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

Excelで自作したカレンダーの例。この例では月曜日始まりのカレンダーを作成しました。オリジナルの場合、完全に自分好みのデザインできるのがいいところです。

自作するといっても、カレンダーの日付を「1」「2」「3」......と直接入力するのはNGです。月が変わるたびに入力し直さなければなりませんし、ミスも心配です。

ここでは1つのセルの日付を変更するだけで、カレンダーの「月」が切り替わる仕掛けを用意します。日付関数を駆使するように思えますが、必要なのは「=A3+1」「=A3+7」「=MAX(A3:G3)」の3つのみと、単純な数式で作成可能です。

例えば、セルA3に入力した日付を基準にすると、セルB3の日付は「=A3+1」で表せます。1週間後のセルB4の日付は「=A3+7」となります。「=MAX(A3:G3)」の数式は、カレンダーのタイトルの「月」を表示するために使います。これらのことを踏まえて、具体的な操作を見ていきましょう。

カレンダーの日付を入力する

1第一週の日付を入力する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

カレンダーの曜日を入力しておきます。1行目にはカレンダーのタイトル「年月」を入力したいので、この時点では空白にしています。続いて、第1週目の月曜日(セルA3)に日付を入力します。2023年1月1日は日曜日なので、カレンダーの基準とする日付は「2022/12/26」と入力しました。翌日のセルB3には「=A3+1」と入力しています。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

セルB3の数式「=A3+1」をセルG3までコピーします。これで第一週の日付を入力できました。

2第二週の日付を入力する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

第二週の日付として、セルA4に「=A3+7」と入力します。「第一週の7日後」という意味です。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

セルA4の数式「=A3+7」を、オートフィルでセルG4までコピーします。

3第三週以降の日付を入力する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

第三週以降の日付を入力します。セルA4からG4までを選択した状態で下方向へドラッグし、オートフィルでコピーします。

4日付の表示形式を整える

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

日付をすべて入力できました。この時点では日付が「yyyy/mm/dd」形式になっていますが、「日」だけが表示されるように表示形式を変更します。日付全体のセル範囲(A3~G8)を選択し、[Ctrl]+[1]キーを押します。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されました。[ユーザー定義]をクリックし、[種類]の入力欄に半角の「d」を入力して[OK]をクリックします。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

日付の表示形式が変更され、「日」だけになりました。

5「年月」を取り出す

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

カレンダーの見出しとして、「2023年1月」と表示するように設定します。月の切り替えが自動化できるよう、セルA1に「=MAX(A3:G3)」と入力し、第一週の最大の日付を取得します。

6セルの表示形式を「年月」に変更する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

セルA1を選択して[Ctrl]+[1]キーを押して[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。続いて[日付]を選択し、[種類]から[2012年3月]を選択します。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

セルA1の表示が「2023年1月」となりました。これでカレンダーの日付の入力は完了です。

カレンダーの書式を整える

今度はカレンダーの書式を整えましょう。A4用紙の横方向に印刷する場合、列の幅:120~130ピクセル、行の高さ:90ピクセル程度を目安にセルのサイズを調整します。

7セルのサイズを整える

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

ここでは例として、1~2行目の高さは40ピクセル、3~8行目の高さは90ピクセル、A~G列の幅は130ピクセルとしました。

8書式を設定する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

土曜日・日曜日と祝祭日の背景色、および日付のフォントを設定し、カレンダーの書式が整いました。

翌月のカレンダーに切り替える

最後に、カレンダーの動作を確認するため、翌月の2月に切り替えてみましょう。

作成したカレンダーの基準となる日付はセルA3でしたね。この日付を当月の最終月曜日に指定すれば、翌月のカレンダーに切り替わります。

なお、このカレンダーでは祝祭日は自動で反映されないので、手動でセルの背景色などを再設定してください。

9基準の日付を変更する

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

セルA3の日付を「2023/1/30」に変更します。

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

2月のカレンダーに切り替わりました。見出しも「2023年2月」に変更されています。

10書式を整える

2023年のカレンダーをExcelで作る3つの方法

祝祭日の書式を、2023年2月にあわせて整えれば完成です。

Excelでカレンダーを作成する3つの方法を解説しました。

手軽にカレンダーを作るなら、テンプレートが便利です。さまざまな種類が公開されているので、お好みのものをぜひ探してみてください。また、白紙の状態からでも、意外と簡単にカレンダーを仕上げられます。オリジナルのカレンダーを作りたいときには参考にしてください。

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Source: できるネット
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