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【ヘルメット必須】甲府で最もヤバい秘境! 骨董・風林火山をたずねて Byクーロン黒沢

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戦国時代、武田信玄が本拠地を構えた山梨県甲府市。かなたに険しい山々をのぞむ小川のほとりに、地元では知る人ぞ知るカオスな骨董品店がある。

甲府駅から徒歩30分。戦国を思わせる荒々しい「風林火山」の看板を掲げるピンクの建物。その周りには大量のゴ……、いや、商品がジェンガのごとく積み重なり、そよ風のひと吹きで倒壊してしまいそうな勢い。

商品はサーフボードだったり、巨大な臼だったり、おフランス風の彫刻だったり、山梨らしい囲炉裏のセットだったりとノンジャンル。それはそうと、入り口らしきものがどこにも見当たらない。どこから入ればいいんだ!

警報装置が鳴り出した!

困惑しながら、うず高く積まれた商品の山々を眺めていると、人ひとり、カニ歩きでようやく通れる程度のスキマを発見。恐る恐るそのスキマに入ると、左右ばかりか頭上にも商品が現れ、まさに骨董品のトンネル状態。さらに進むと正面に「手動式」と手書きの紙が貼られたガラスの自動ドアが出現。どうやらここが出入り口のようだ……。

アナグマの巣のような玄関から暗い店内を覗き込むと、昔のテレビやら鎧兜やらファミコンやら、グッチャグチャの骨董品が凄まじい集積度で積み重なり、見てはいけないものを見てしまったような、そんな恐怖さえ感じてしまう。

声をかけようか迷いつつ、そっとガラスに近づくと、突然鳴り出す電子音。ジリジリジリジリジリジリジリ!

しまった! 警報装置だ! 今だから言えるけど、このとき私は走って逃げたい衝動を必死で抑えていた。

しつこいブザー音を聞きながら、その場で硬直すること5分。もういい加減帰ろうかと真剣に思い始めた頃、店の奥から年配の男性が姿を現した。彼こそが風林火山の主、渡辺富雄さんである。

・客はぐちゃぐちゃの方が喜ぶんだよ

60年代から抜け出して来たような風貌の渡辺さんは、テレビや新聞をはじめ、メディアの露出経験も数え切れない地元の名士である。元々はサラリーマンだったが、強烈な骨董愛に突き動かされ、この道を極めるべく森羅万象を集めまくり、お客さんにも宝探しの感覚を味わってもらいたいと、あえてこのような見せ方にこだわるうち、こんな風になってしまった。

「取材? いいよ。中に入りなよ……」

気さくに招き入れてくれた渡辺さん。中の様子は文章よりも、写真を見ていただいた方がわかりやすいと思う……。足の踏み場もないというのはこのことで、自由になるのは幅50センチほどの通路のみ。アリさんになったような、下にも商品が転がっているため、二人がすれ違うときなど、ツイスターゲームさながらのポーズをとらねばならない。

「すごいですねえ! まるで映画の世界ですよ!」

私がなんとなく漏らした一言に、渡辺さんのスイッチがパチンと入ってしまったのか、それからたっぷり2時間。これがこれ、あれがこれと、マンツーマンで在庫品の解説をされることに……。

「あっちに国産第一号のテレビがあるんだよ。こっちきなよ」

そう言って、ズンズン奥へ進んで行く渡辺さん。スリムな身体で、私じゃ絶対入れないスキマもへっちゃら。それはそうと、見上げれば店中ジェンガのような有様で、頭の中の危険警報はさっきからフルボリュームで鳴りっぱなしだ。

「店長! ムリムリ! 絶対ムリ! これ、地震が来たらどうするんですか? きちんと対策してるんですか?」

すると渡辺さん、ニコニコしながらこう言った。

「大丈夫だよ。3.11のときもここにいたんだから」

まじかよ! というわけで、店内は掘り出し物だらけ! ただしお買い物の際は、頑丈なヘルメットを持参するよう強くお勧めします!

・今回ご紹介した施設の詳細データ

骨董 風林火山
住所 山梨県甲府市北新2-1-13
電話 055-251-3815
時間 10:00~17:00
休日 日曜日(要確認)

Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24
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