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米中貿易摩擦も関係なし?Apple製品製造の中国依存は強まっている

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foxconn フリー素材 flickr
 
米中貿易摩擦は日に日に激しさを増し、Apple製品も対中追加関税の煽りを受けています。しかし、そうした状況下でもAppleは中国のサプライヤーへの依存度を強めているようです。

貿易戦争の影響受けるApple

ドナルド・トランプ米大統領は先日、3,000億ドル(約31兆円)相当の中国製品に対して、新たに9月1日から10%の追加関税を課すと発表しました(8月29日に15%へ引き上げを発表)。その後、iPhoneなど一部品目については発動が12月15日まで延期されたものの、中国の対抗措置も含めた一連の応酬でAppleの株価は大きく下落しました。中国で製品を組み立てることのリスクが改めて顕在化した格好です。
 
ところがリスクを踏まえてもなお、Appleは“Aseembled in China(中国で組み立て)”の方針を大きく変更するつもりはないようです。Appleが新たに公開した「サプライヤーリスト」では、依然として同社が中国のサプライヤーに大きく依存していることが分かりました。

中国国内の組み立て工場は増加

iPhoneの組み立て工場はインドやブラジルにも設立されているものの、設備は小規模で「Appleは国内需要を満たすためにしか活用していない」とReutersは指摘します。
 
一方で中国に目を移すと、組み立てを請け負うFoxconnは2015年の19拠点から29拠点、Pegatronも8拠点から12拠点へと生産施設を拡大しています。サプライヤー全体で見ても、中国に拠点を構えるAppleのサプライヤーは2015年に44.9%を占めていましたが、2019年には47.6%へと増加しています。Appleが公開した資料をもとにReutersが作成した図でも、中国での組み立て拠点がここ数年で急増していることが分かります。
 
reuters サプライヤー 組み立て 拠点 中国

現状は中国以外に選択肢がない

米中貿易摩擦の緊張感が高まるうえに、生産コストも増大している――。それでもなお、Appleが中国への依存度を強めている理由について、Reutersは「中国に代わる場所がないからだ」と分析します。
 
Google(Alphabet)は今年、Pixelの組み立て工場を中国からベトナムへと移しましたが、iPhoneとは生産台数の規模がまるで違います。しかも生産には熟達したスキルが必要で、Appleの規模に見合うだけの十分な人員を確保するとなると、現状では中国しか選択肢がないのです。
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も2015年のインタビューで、「アメリカの製造業界で働く人は、今我々が座っている部屋に収まってしまうくらいの規模だが、中国では複数のフットボールコートが必要になるということだ」と述べ、代替の効かないスキルを持った人員が多く確保できることを中国での製造理由として挙げています。
 
 
Source:Reuters(1),(2),Apple-Supplier List(pdf)
Photo:Flickr-iphonedigital
(kihachi)

Source: iPhone Mania
米中貿易摩擦も関係なし?Apple製品製造の中国依存は強まっている

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